ROLFING® STUDIO WEAVE

ロルフィング®スタジオ・ウィーブ  

おしえて、脊柱側弯症のこと。

 

11歳で脊柱側弯症の手術を受け、
27歳でロルフィングを受けたAさんにお話を聞きました。

  中村    Aさん27才 / 介護福祉士、看護助手

 
 こんにちは、10セッション終わってその後どうですか?
 
 今スポーツジムに行ってます。面白いんですよ、いろんな発見があって。自分の体にこんなに可能性があるんだなって。セッションの中で教えてもらった体幹のトレーニングも最初は2秒で無理~って感じだったけど今は20秒はできる。初めてやった時とは全然違う、やったらできるようになるんだよね、それにびっくりしてます。
 
 え〜、すごいね、ジムまで行くとは思っていなかった。笑
 
 水泳もやってる。
  
 以前も水泳やってたの?
 
 小さい頃やっていました。久しぶりに泳いだら、まあ体が沈む、足が沈む、キックが弱い。そういうことが体のレベルで分かるようになってきた。
  
 体を動かすといろんなことが分かるね。
  
 前は、こんな動きもできないのかってショックを受けて終わっていたけど、今は、これは苦手だけど、この動きはできるかも、っていうのが出てきた。
  
 受け止め方とか考え方も変わったんだね。
 
 それと、痩せました!2.5kgぐらいは落ちた。
 
 こんなに変わって、お母さんに姿勢良くなったね、とか言われる?
 
 全く言われない。笑。自分で「見て~変わったでしょ~」って言ってる。
  
 なんか言って欲しいよね。でもまあ、そんなもんだよね。笑。
  
 それじゃあ、今日は脊柱側弯症のこと、いろいろ聞かせてくださいね。 脊柱側弯症と分かったのはいつ頃?
 
  小学生の時、クラスの後ろの席の子が「なんか背中が変だよ。」て言ったんだよね。背中の高さが違うって。親に言ったら、なんか信用してなくて。その頃は一人でお風呂に入ってたからお母さんも気づきにくかったかも。ある時、お母さんと買い物に行って、夏場、白いTシャツを着ていたら背中が目だったみたい。その時やっぱり変だ、まずいって近くの整形外科で側弯症と言われました。
  
 自分で直接先生の話を聞いたの?
  
 そう。側弯症の専門外来を紹介されて、これはもういずれ手術になると思いますよって言われたんです。結構脅かすんですよね。
  
 その時の側弯症の進行はどれぐらいだったの?
 
 その時42度ぐらい。分かった時には進んでいた。コルセットを1日23時間つけなさいって言われるぐらい急を要する状態
  
 ショックでした?
  
 あんまりショックはなかった、病気なんだなって思った。
  
 側弯症の装具って知ってます?
 
 知らない、知らない、どんなの?
 
ここでちょっとインターネットでコルセットの説明を受ける。
 
 ミルウォーキー型っていうのが一番辛い、洋服から見えるし。私のはアンダーアーム型といって腋の下から骨盤までを覆うタイプのコルセット。
  
 寝るときもつけるの?
 
 そう、お風呂以外はずっと。苦しい、曲げられない、暑い、擦れて痛い
  
 じゃあ手術の後はコルセットが外れて自由になったの? 
 
 手術の後も戻ってしまうのを防ぐために1年間はコルセットをつけなきゃいけなくって、1年半は運動もダメでしたね。
  手術ってどんな感じか知ってます?金属の棒を入れてボルトで止めて、更に補強するために自分の腸骨を切り取って背骨に移植するんです。
  
 背骨はどっかカットするの? 
 
 背骨はカットしないです、グイッと持ってくるだけ。最終的に手術直前は70度ぐらいって言ってました。背骨がまっすぐになったら身長が6センチも伸びたんですよ!
  
 え〜!身長が伸びるっていいね。手術後の安静は?
 
 術後3日目には歩きました、ただ上半身を曲げちゃいけないので、起きる時も寝る時も棒の状態のまま、看護師さん数人がかりで抱えられてました。
  
 大変な手術しても性格明るいよね、ひねくれたりしなかったの?
 
 ないですね。それは嫌な経験が一度もなかったからかも。学校の先生が気を使ってくれて、クラスのみんなに話してくれたと思うんです。保健室で氷嚢をもらったり、特別なことがあってもいじめられることはなかったんだよね。
  
 それは良かったね。お母さんとは喧嘩しなかった?
 
 え、どういうことですか。
 
 どうして私だけがこんなになるの?ってあたったりすることあるじゃない?
 
 ないですね、それは私がちょっと変な考えなんですけど、病気であることのちょっとした特別感やそっちの興味、面白さがあったから。だってみんなが授業受けてる間、病院行って学校休んでるし♪
  
 へえ、そういう考え方っていいね! 
 
 そういう特別感が楽しかった時期ですね。
 
 手術から1年半経って痛みはよくなったの?
 
 あのね、手術で背骨はある程度まっすぐになるんです。でも手術しても痛みは改善しないんですよ、いつから痛くなったのか覚えてないくらい。
 

 

  大手術したのに痛みが取れないって辛いね。
 
  病院で痛いって言っても、背骨が曲がってるからしょうがないね、って言われて湿布が出るぐらい。肩が痛いって言っても、それは側弯症とは関係ないって言われるし。
 
 ああ、だいたい病院てそんな感じよね。
  
 冬場になるともっと痛いし、歩き方も変だし。15年ずっとどこかしら痛かった。小さい頃は親に言われるがままだったけど、高校生ぐらいから何か解決法はないか、ずっとインターネットで調べ続けてきたんです。
  
 どういうことを調べてたの?
 
「側弯症 歩行改善」「側弯症 痛みの改善」で検索すると、整体の治療院が出てくる。だいたい手術をする前の人たちに向けて、こういうことやったら少しでも角度が良くなりますよ。という情報。私は手術してるし、これ以上良くならないのは分かってるし、良くしようとも思ってないんだけど。
  昨年、「側弯症 術後 歩行」みたいなキーワードで検索してロルフメソッドのホームページを見つけました。そこにその人が側湾症について研究したことがわーって書いてあって。そのサイトでロルフィングのことを知ったんです。
 
 それでロルフィングを調べたの?
  
 その頃、ロルフィングで検索すると中村さんのページが上の方にきてたじゃないですか。
 
 今出なくなっちゃったね、笑。アドレス変えちゃったからね。
 
 中村さんのホームページ見て、看護師さんてあって、すごい信用できるって思った。
 
 皆さんそれ言ってくださるんですけど、看護師ってだけで信用していいのかな?私は信用できないけど、笑!
 
 ロルフィングは1回の値段が値段じゃないですか、即決はできなかったけどいつか絶対に1回は受けるって直感で思ってたんですよ。親に言ったらそんなことにお金かけてとかなんだかんだ言われるから、これは自分一人で決めようって思った。
 
 そうなんだ。
 
 いや、だって別に誰かにお金を出してもらうわけじゃないし、人に相談する必要もなし。
  
 そうだね。
 
 10回終わってみて、その時に自分で決めたこと、誰になんと言われても絶対これだって思ったことのパワーって強いなって思った。
 
 そうだね〜、ほんとそう思う。
 
 どうにかして変わりたいって思ってた。だから全然、ロルフィングでやることに疑いがなかったんです。いろんなことに、あっ、そうなんだって、面白いなって思う気持ちの方が強かった。
 
 手術をしたことを今はどう思う?
 
 私は手術して良かったと思います。だって見た目がきれいになったし。私の場合はこのまま進行すれば肺や心臓が圧迫されるって言われてたけど、今はそういう心配もない。傷は残るけどほとんど目立たないし、お風呂に入らなければ分からない。それに、お風呂に入って人の背中をじーっと見る人なんていないです。
  
 一番最初のセッションで何を感じた?
 
 最初片側半分をやって立ってみたときの変な感じ?軽いっていうか気持ち悪い、変なことになってる!ってびっくりしました。1回目で変、だけど確かに変わったと思って、2回目以降も受けようと思いました。ロルフィング痛くなかったし。
  
 最初そうだよね。
 
 そうだ!なんで中村さんがいいかって思ったかは。元看護師さんじゃないですか、自分が側弯症だってことをあれこれ説明したときに分かってもらえる、理解してもらえるって思った。
 
 そうか、そう思うんだね。
 
 「自分の体が好きになってきました」ってメールをもらった時があったね。その気持ちすごい分かったし、私も嬉しかったんだよね。それが一番変化を感じたときかな?
  
 大きな変化を感じた時が何回かあって。2、5、7回目でしたね。
  
 あ、そう。
 
 2回目は足裏の変化、足の指で床をつかむってこういうことなんだ!って言うあの発見ですね。今までは左足を回すように歩いてて、ずっと小指にばっかり意識がいってたのが、なんかこう、そういうことが気にならなくなった瞬間。
  
  着地した感じかな?
 
 足裏全体で感じられた。足の指ってこんなに何かをつかむって感じになれるんだって感動だったね。
  
 手で何かを掴む感覚と似てるね。
 
 そうそう。
 
 5回目は内臓が動く感じはすごかった、お腹が空いてぐーぐーって感じでもないし。
 
 内臓の位置が変わった感じ?
 
 それはあんまり分かんなかった。体の中の水が動いた感じ、チャポンていう音を感じて、なんだこれはって感動した。Facebookでメモ的にロルフィングのことを書いていたんですけど、5回目が終わった頃から今のところ痛くないって書いてある。それまでは必ず、どこかが痛いということを書いていましたね。
  
 半分終わったぐらいで楽になったんだね。
 
 それまでは痛い、辛いということばかりに意識がいってた。私手術してるし、金属入ってるし、できないこと、どんなに頑張ってもできないことがあるって、ちょっとそういうところがあって。仕方がないって諦めてたんですけど、ロルフィングを受けるようになって、実際ここに来て、こういう動きをしてみてって言われてやったらできるんですよね。あ、できるんだ!って思って。確かに、金属が入っている分できない動きもあります。でもそれ以外は、側弯症だから、手術してるからできないんじゃなくて、今までやってこなかっただけなんですよね。それに気づいてからは、こんなことがしたい、あんなこともできるかもしれないっていう前向きな気持ちが出てきました。
  
 7回目は何がすごかったの、鼻かな?
 
 首ですね。今まで首があまり回らなかったんです。横を見るのが限界。後ろが見えるってそんな経験がなかったからびっくりした。7回目が終わってからは不調なことがなくなってきたんです。身体がひとまとまりになったんだなって感じました。首が回る感じは8回目も9回目の後も続いてて、ものになった感じ。7回目の区切りの意味が分かりました。
  
 歩き方はいつから楽になりました?
 
 それはいつからだろう、夜勤やめてからだと思う。
 
 ああ、夜勤大変だものね。
 
 記録を見ると、3回目が終わった時点では朝起きた時まだ相当痛かったらしいです。肩と背中と腰が痛くてすぐには起き上がれない感じ。4回目は横向きに寝ると力が抜けないって書いてますね。
  
 そうね、朝が起きられないって言ってましたね。
 
 今は横向きでも体重を背中で支えられるようになって、抱き枕を入れなくても楽に寝られるようになりました。自分で調整の仕方が分かった感じ。これ正しい、ここに体重を乗せるんだ、とか。
 歩き方もすごく変わったんですよ。前は歩き方がおかしくて、色んな人に変だって言われてました。歩き方が原因で腰が痛くなってたし、すぐに疲れちゃって長くは歩けない、階段よりもエスカレーターを選ぶって感じでした。それが今は足腰が軽くなって、歩くスピードがすごく速くなりました。正しく歩けているから省エネなんでしょうね、全然疲れないし、どこまでも歩ける気がするんです。階段を昇るのも得意。あと、足の裏全体で地面を踏みしめる感じも続いています。
 
 最後に日常生活で変化したことを教えてください。
 
 不思議なんですけど、動けば動くほど身体が楽になるんです。実際、朝よりも夕方の方が元気なくらい。もう、動き回りたくて走り出したくてウズウズしてる。まるで子供みたい!
 ロルフィングによって身体が開くと、世界が明るくなって視界が広がって、前向きな情報がたくさん飛び込んでくる。こういう風に感じられるようになったのも、私にとっては大きな変化でしたね。好きなものを好きって素直に言える。今は毎日がすごく楽しいです!