中村直美

資格:看護師
          ロルファー
          ムーブメントロルファー


東京女子医大看護専門学校卒業
東京女子医大、日大、癌の専門病院で病棟勤務

 

 
 

 

人の役に立つ仕事がしたいと思って看護の道に進みましが、看護学校が厳しくて厳しくて、泣きながら実習に通い道を間違ったと思いました。しかし、そんな中でも良いことはありました。看護学校に文学を教えに安田登さんが来ました。いつも意地悪な看護教員の授業はつまらなかったけど、安田さんの授業は自由で楽しく息抜きができました。私は、仕事は辛いことがあるものだと思っていましたが、安田さんは「僕は、好きなことしか仕事にしないよ。」と言いました。「え〜、そうなの。私もその方がいい!」と、仕事への価値観が変わった瞬間でした。それから、「何が好きなことか?」と何年も自問自答が続きました。
消化器病棟、一般内科、化学療法の病棟で勤務しながら、看護師の仕事は「やっぱり好きなことではない。」ということだけは確信が持てました。それでも何が好きなことか見つからなかった。

 

何か手技を使う仕事をしたいなと思っていた時、安田さんからロルフィングのことを聞きました。その頃、アロマやリフレクソロジーが流行っていたように思います。そういう施術とロルフィングを比べるとロルフィングは解剖学や生理学をしっかり学ばなければいけないと言うところが信頼できると思いました。それで、まずロルフィングを受けてみようと思い田畑さんのセッションを受けました。
そして、1回目のセッションを受け、ある種の衝撃と感動で「私のやりたいことはこれだ!」と思いました。ずっと探していたものが見つかってとても嬉しかったことも今でも覚えています。ロルファーが自分に向いているとかいないとか、それで食べていけるのか、ということが全く考えに上がらず「やりたい。」と言う気持ちだけでした。
好きなことは何か?をずっと探していたけど、それは自分がやりたいと思うことでしたね。
 
10セッションが終わり、膝の痛みを抱えていた母にどうしても受けさせたく、田舎から呼び寄せて10セッション付き添いながら通いました。最初は階段の上り下りが大変で通うこと自体が辛くまだ3回と言っていたのが、最後の方はもう終わってしまう、と言うぐらい階段の昇降が楽になっていました。母が変わっていく変化を見ながら、何の後悔もなく看護師を辞める決心がつきました。
それからしばらくして、田畑さん、安田さん、と日本でのロルフィングトレーニングを開催しロルファーとなることができました。
看護学校で厳しくされていたので、ロルフィングのトレーニングはとても楽しいものでした。常に「楽しんでる?」「あなたは何を感じる」「あなたが思うことが正しいのよ」といった感じで、まるで看護学校や病院とは逆でした。相手がどうかではなく、自分はどうかということを考えられるようになり、「楽しんでいいだ。」と思えるようになりました。そいう意味でもセッションを受けて、ロルフィング学ぶこで自由になれたように思います。
 

 

あっという間に看護師より長くロルファー15年目となりました。
ロルファーの資格を取り、いきなり仕事を始める頃は緊張と不安と葛藤でぐるぐる悩みながらの毎日でした。やりたかったことを好きなまま楽しく続ける難しさも分かりました。しかし、看護師の頃を思うと何でも頑張れると思うので、看護師の経験も役に立っているようです。
いつもクライアントさんの言葉に励まされ、気づかされ、学ばさせて成長させてもらっています。
クライアントさんの中でも特に、免疫学者の故多田先生には毎回「生き返ったよ、ありがとう」の言葉に励まされました。作家の林先生には、セッションがどうであったかを良いことも悪いことも教えてくださり、さらに「プロというものはね・・・。」ということをいろいろ教えて頂きました。
多くの方に支えられ今があります。常に真剣に誠実にセッションをし、いつまでも成長し続けていけるよう日々精進していきたいと思っています。